こんにちわ。省エネ社長こと寺澤悟です。
皆さんは省エネ家電、省エネ住宅など「省エネ」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。今回はその省エネについて私の考えをお話したいと思います。
省エネ(省エネルギー)とは
石油や電力、ガスなどのエネルギーを効率的に使用し、その消費量を節約することです。
簡単に説明すると「エネルギーを大切に使いましょう」ということなのですが、皆さんはエネルギーを大切に使っていますか?
普段、エネルギーの節約していますか?
石油や電力、ガスなどのエネルギーの消費量を節約するためにしている事はありますか?
- 照明をこまめに消す。
- テレビを点けっぱなしにしない。
- 冷蔵の扉を直ぐ閉める。
- 冷蔵庫に物を詰め込みすぎない。
- 暖冷房を我慢する。
- お湯、お水を出しっぱなしにしない。
他にも挙げられることがあるかと思いますが、果たしてそれだけが省エネ・節約なのでしょうか。
私個人が思う省エネとは
皆さんは、省エネについて考えたことがありますか?
私は使うことを我慢してまでエネルギーの消費量を節約するのではなく、同じ生活をしていてもエネルギーの消費量が少なくて済むことが省エネだと思っています。
私たちがご提案する住宅は少なくとも、冬期間は全館24時間暖房の住宅です。
それって省エネ?と思われる方もいるかと思いますが、昔よりも住宅性能が向上しているためできることで、仮に築40年の住宅で冬期間に全館24時間暖房をした場合にエネルギー消費量が何倍にもなります。
なので築40年以上の建物であれば、普段人が生活している部屋のみを暖めた方がずっと省エネなのです。ただ、それもあまり良い省エネ方法とは言えませんが。
ご提案していく中で「人がいないお部屋も暖めるのですか?」とよく聞かれます。
家に帰ってきてお部屋が温まるまでの期間、朝起きてお部屋が温まる時間は快適な時間でしょうか。むしろ夏は暑く冬は寒い、不快な時間ではないでしょうか。
私は快適に暮らしながらエネルギーの消費量を節約する事が、本当の省エネだと考えています。
また、最近の実証試験で平成28年基準以上断熱仕様の住宅であれば、暖房を止めて10℃温度が下がった状態から10℃温度を上げるエネルー量と、その間温度を維持して使うエネルギー量では、ほぼ差が無いというデータもあります。
そう考えると暖房を止めるといった選択肢は、寒いといった不快感を生むだけなので必要ないのではないかと考えています。
住宅の省エネとは
住宅での省エネといえば設備機器の性能に頼ったり節電や節水など、とにかく「機器等を使わない」節約する事が省エネとお考えの方が多いかと思います。
車の場合は、燃費で省エネ性能が確認出来ますが住宅はいかがでしょう。
皆さんは、今住んでいる家の省エネ性能を知っていますか?
この質問に大半の方がお答えできないかと思います。しかし皆さんは住宅のプロではありませんので、答えられなくても何の問題もありませんが、果たしてそれで良いのでしょうか?
残念な事に、家を建てている工務店が自分たちが建てている住宅の性能が分からない、知らない会社が多く存在しています。
2020年の断熱基準の義務化が延期となり、このままでは省エネ性能の劣る建物が増えてしまいます。2020年の義務化が延びましたが、その基準に満たない建物を建ててほしくありませんよね。
工務店任せではいけない時代になりつつある今、皆さんには住宅で使われるエネルギーと建物本体との関係を考えていただきたいと思います。
照明器具・家電製品の省エネ
基本的に器具に表示されている定格に基づきエネルギーを消費します。建物の性能が消費エネルギーに影響を与えません。
節約するには、「使わない」又は「消費電力が少ない機器にする」が効果的と言えます。
給湯設備(エコキュート・ボイラーなど)の省エネ
給湯機も定格以上のエネルギ―消費は有りません。
お湯をいっぱい使うかどうかですので、「お湯を節約する」「高効率の機器にする」が効果的です。
調理器具家電の省エネ
ガスコンロやIHクッキングヒーター、電子レンジなどの調理器具も建物性能の影響を受けません。無理がありますが「調理しない」「調理時間の短縮」が効果的です。
空調設備の省エネ
エアコンやストーブなど暖冷房設備は建物の性能で大きな差がでます。
暖房で比較した場合に断熱性能10と5の住宅で比べたとき、5の住宅は断熱性能が10の住宅の半分ですので逃げる熱は2倍ですよね。
同じ空間を同じ温度に暖めるのに10の住宅の2倍のエネルギーが必要となります。
お住まいの地域にもよりますが、冷暖房に使われるエネルギーが1年間で使われるエネルギーの5割以上とも言われていて、ここを節約するには断熱性能・気密性能を無視していては、とても省エネとは言えないですよね。
節約するためには「使わない」「高効率の機器にする」「断熱性能を高くする」が効果的です。
夏なら扇風機一つでも良いと思う方はいらっしゃるかもしれませんが、冬に暖房を使わないのは寒くて耐えられないと思います。たとえ高効率の機器にしたとしても、すき間だらけで保温性が低いの家では効率が悪く、省エネルギーとは言い難くなります。
まとめ
見た目は同じ家でも住宅の性能はまちまちです。本当に省エネを考えて実行するのであれば、まず第一に住宅の性能を知ることが一番だと考えています。
私がすすめしている「床暖房のいらない家」は、一般的な住宅で使われているグラスウール断熱材の約2倍の断熱性能を有する、ジョイ・コス断熱パネルを使っていますので、暖冷房で使う5割以上のエネルギーをおおよそ半分にする効果があります。
昔に比べ機器類の性能も住宅性能が良くなっているのは確かです。しかし機器類を使わない・高効率のものに取り換えるだけではエネルギー消費を抑えるのには限界があります。
建てる業者や間取り、建物の大きさなどによって変わるのは価格だけではありません。住宅の性能も変わります。
省エネ住宅と聞いて建てたのに・・・など後悔しないためにも、ぜひご自身の目で確かめて肌で感じていただきたいと思います。