こんにちは。省エネ社長こと寺澤悟です。
今回から「家を建てるためのお金の話」と題し、数回に分けて住宅購入時の資金計画についてお話をさせていただきたいと思います。どうぞ最後までお付き合いください。
省エネ社長ってどんな人?
30歳から資金計画を立てることが必要です!
貯金があって、それで家を建てる・購入する資金を全額まかなえるなら資金計画を立てる必要はありませんが、住宅ローンを借りるのであれば資金計画を立てる必要があります。
新築における住宅ローンの利用率は約8割となっておりますので、新築される方ほとんどが住宅ローンを利用されると思います。
なぜ30歳から資金計画を立てなければいけないのか?
住宅ローンの借り入れ期間は通常、最長35年です。完済時年齢は75歳又は80歳です(住宅ローンの商品にもよります)。
そのため、完済時の年齢が80歳の場合に45歳、完済時の年齢が75歳の場合は40歳までには借入しないと35年返済は使えない事となります。
「まだ10~15年もあるじゃないか」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。住宅ローンの返済が30歳でスタートした場合、35年ローンだと完済時は65歳です。
ここで、30歳で考えるべきは65歳以降の返済計画が必要だと言う事です。
定年が何歳か、退職金がいくらか、年金がどの位もらえるのか、生涯現役で働けるのか、など人それぞれとはなりますが、どの様な形になっても収入は65才以降は減る傾向にありますので、住宅購入をお考えであれば30歳での計画は遅くありません。
また、完済時の年齢が80歳の住宅ローン商品は種類が少ないので、有利な条件での借り入れをするには75歳完済商品での検討をおすすめします。
資金計画を立てるメリット
資金計画を立てることによって、住宅にかけられる予算が分かるので、無理な返済計画となりません。
65歳以降の残金等をしっかり確認し、返済を計画的に進めることができます。
30歳で計画をスタートした場合は65才以降にローンが残りません。
漠然とした不安が実際の計画を見ることで希望に繋がりますし、生涯の資金計画につながります。
資金計画を立てないとどんなことが起きるか?
毎月の支払いが出来なくなり、住宅を手放さなければならないかもしれません。
ローン返済の為、75才まで仕事を続けなければならない可能性もあります。
住宅ローンの返済額が大きいと住宅のメンテナンス費用が捻出できず、次の代へ綺麗な状態で渡すことができないかもしれません。
比較してみましょう
ここで例として、Aさん(30歳)とBさん(45歳)が完済時年齢75歳の住宅ローン3,000万円を金利1.0%借入した場合、AさんとBさんの返済計画はどの様になるでしょうか。比較してみたいと思います。まずは下記の表をご覧ください。
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お名前 | 年齢 | 借入期間 | 月返済額 | 年返済額 | 総支払額 | 65才時の残高 |
Aさん | 30歳 | 35年 | 84,686円 | 1,016,232円 | 35,568,120円 | 0円 |
Bさん | 45歳 | 30年 | 96,492円 | 1,157,904円 | 34,737,120円 | 11,014,534円 |
(Aさん) - (Bさん) | 5年 | -11,806円 | -141,672円 | 831,000円 | -11,014,534円 |
ご覧のとおり、同じ金額を借りても返済期間が短くなると毎月の支払いは大きくなっていきます。
支払う利息は少なくなりますが、ここで考えるべきは月々の返済金額が支払いできるのかどうかです。
Aさんは30歳から返済がスタートすると65歳で完済(35年ローン)ですが、Bさんはいかがでしょう。
Bさんが65歳を迎えたとき、住宅ローンの残高が約1100万円。あと10年返済しなければなりません。
まとめ
30歳からの資金計画は遅くない
同じ金額を借りても返済期間が短いと毎月の支払いは大きくなる
有利な条件で借り入れするには75歳完済商品がおすすめ
今回は「家を建てるなら30歳から資金計画を立てよう。」をテーマにお送りいたしました。
次回以降で触れますが、年間返済額が借り入れ金額に大きく関わって来ることになりますので、実際に何歳で建てるかではなく計画を検討しておくことが大事です。
ほかにも年齢が進む事により持病を持つケースが出てきます。団体信用生命保険に加入できないと使える住宅ローンが限られてきますので、若い健康なうちに計画を検討しましょう。