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【暖かい家づくり】高気密高断熱住宅で、当社が気密を妥協しない理由とは 〜後編〜

こんにちは。気密社長こと寺澤 悟です。前回のブログでは

  • 高気密高断熱住宅はなぜ必要なのか?
  • 気密工事の条件
  • 気密工事
  • 気密施工工事って見れるって知ってました?
  • 当社が構造見学会を行う理由とは
  • 気密測定を構造時と完成時の2回測定する理由

についてお話しいたしました。

後編の今回は 我々の『気密』への取り組み姿勢について深くお話するのと同時に、この業界の裏を 少し話してみようと思います。

はじめに

皆さんは、気密工事は必要だと思いますか?

気密は経年劣化するから、やる必要がない?そう思いますか?

しかし今の世の中には、住宅の“気密性能“について『やらない』『必要ない』『オプションです』など、未だに気密工事をやらない会社も多いと思います。

では、なぜ気密を必要としないでしょうか。また、やらない理由って何なんでしょうか?その点について考えてみようと思います。

気密工事をやらない理由について考えてみた

なぜこのような記事を書くかといいますと、既に他社様で新築された方々より今までに様々な問い合わせをいただき、それらにお答え致しておりました。

その多くが 『寒い』『コンセントから空気が入ってくる』など施工段階で改善できたであろう内容でした。

では気密工事を行わない・やらない理由をあげてみたいと思います。

工期がかかる

気密工事はまず手間暇がかかります。工期が余計にかかり引き渡し時期が伸びてしまうのは、大手さんなんかにとってはかなり痛手となると思います。

例えば 3,000万の仕事を5ヶ月掛けて仕上げるのと、4ヶ月で仕上げるのでは工期が短い方が効率が良く、利益が残るに決まっています。

工期が長ければそれだけ経費も掛かってしまい、1日も早く完成させて引き渡しさせる事が利益に繋がる。そう感じてしまいます。

職人の育成が困難である

我々も、この気密工事に関しては職人さんの入れ替わり立ち替わりで定着するのに数年も費やしており、少しでも気密水準を上げるために職人さん向けに住宅の性能について研修会を複数回実施して参りました。

断熱材の正しい施工方法や丁寧に仕上げる気密工事など面倒くさがらず工事できるように、何のために「気密工事」が大切で、誰のために「丁寧」に行うのか?その目的を知識として学んでいただき、それを現場で実践する。

現場に関わる協力業者と我々スタッフとでここ数年一緒に実施して参りました。故に気密工事を丁寧で綺麗に仕上げるのに職人さん達を、的確に指導することは気密工事の経験、実績のある現場監督や職人がいないとできないと考えられます。

現場研修会の様子

面倒であること

建築期間中に住宅内の隙間を全て気密処理するのは時間も手間も掛かります。

更に気密が0.5cm2/m2程度でしたら、ある程度の経験値で誰でも出せるレベルです。

しかし、0.3cm2/m2程になると経験値のほか、知識も必要だと思います。数値が良くなって行くに伴い隙間も、より細かくなって見つけるのが困難になって行くからです。

そして0.3cm2/m2より更に上回る気密水準を目指すには、断熱の工法にもよりますが断熱材屋さん任せのウレタンの現場吹き付けは論外として、一般的に経験と知識のほかに気密工事を丁寧に行えることが重要です。

ましてや現場担当の方も数件掛け持ちで担当現場を持ち、管理するのでは 非常に大変な作業です。

住宅会社によっては気密工事をオプション設定している会社も存在しています。それでは上手な気密工事は出来ないと思います。

某ハウスメーカーで建築したお客様より、直接気密測定の依頼が!

栃木県のジョイ・コス住宅システムを取り扱っている仲間の工務店さんが、某ハウスメーカー様で建てた建主さんより直接気密測定試験を依頼され、実際に気密測定を行ったそうです。

その時の状況を教えて頂きましたのでご紹介いたします。

以下、気密隊長こと、栃木県のセルシオール株式会社 社長 槇 秀高さんから提供頂いたお話になります。

給水、給湯などの配管も 1ヶ所の穴から取り出しており、コーキングで隙間を埋めてます。

しかも土台パッキンがここからも 見えております。コーキング、基礎パッキンは 断熱材ではありません。

壁の石膏ボードから床にかけて見えるオレンジのシートが 壁の気密シートですが・・・!

気密シートを留めるテープは気密テープでは無く 養生テープ!!!?これでは気密工事とは言えません。

こちらのお客様は私のブログを良くお読みになってくれており、しかも、ある程度の知識を習得された方でした。

中間時の気密測定では 『工期が遅れてしまって。』と 担当者は言っておりましたが 電気配線・給配管工事は行っておらず、一部しか穴も空いていない状況でした。

これは果たして 本当に工事が遅れただけなのか?それとも中間時に気密測定試験を 実施する事になり故意として数値をよく見せるために遅らせたのか?

それは聞きませんが 建主さんも私には『これでは完成時の測定では 数値が下がりますよね!?』と耳打ちされ残念がっておられておりました。

貴重な経験を伝えて頂き、ありがとうございます。

施工側は沢山建てている中の1件ですが、お客さまにとっては一生に一度の高い買い物です。

高気密高断熱住宅においては業者側が『知らなかった』『勉強不足でした!』など無知なのは罪だと私は思います。

特に気密に限っては断熱材性能の違いで逃げる熱より、気密性能の違いで逃げる熱の方が実は大きいという現実があります。

どういう事かと申しますと、”断熱性能は高いが隙間が多い住宅”が、”断熱性能は低いが隙間のほぼ無い住宅”にランニングコストで負けているのが現実です。

一日でも早く気密工事の標準化と数値基準が設けられる事を願っています。

前編でも書いたように、我々は新築工事に対して必ず気密測定を2回実施しております。

人間は必ず”慣れ”や”うっかりミス”が付き物です。それらを防ぐため 1回目の気密測定は構造段階に行っています。

また、この時期には『構造見学会』も行うことで構造の段階、石膏ボードで壁を塞いでしまう前に『必ず人に見られる!』を全スタッフに周知させることでキチンと施工しなくてはならない』を意識させる。

こんな想いも込められております。

当社の場合 構造段階で気密が0,1cm2/m2をクリアしないと次の工程に進めません。

裏では、スタッフ一丸となって気密工事に全集中して作業を行い、構造段階の気密測定試験で結果が出るまで必死に行っています。

近年では ほぼ1発でクリアできる程で、結果が出た後は建主さんを交えてみんなで達成感を味わっております。

キッチンやエアコンなど室外機や換気扇など全て設置したあと、本当に気密工事も完了したか、確認の意味も込めて完成時に2回目の気密測定します。

測定時の条件に従っての測定で、窓やコンセント、ドアハンドルなど数値をよく見せるための過剰な目張りは一切していません。(窓、コンセント、ドアハンドルは目張りをしてはいけないところです。目張りが可能なのは換気口と給排水口のみです。)

完成時に測定する理由は、工事がキチンとできたかどうか以外にも衛生器具や換気扇、エアコンなど全て完璧に仕上げられたか?最終確認の測定です。

構造時と比較しても 殆ど変わらない数値であれば”合格”です!!!

気密測定試験で伝えたいこと

どんなに素晴らしい高級車に乗ったとしても真冬に窓を少し開けて走ってみると車内に冷気が入り込んで 寒い思いをする事でしょう。

車両は、室温が下がったことで暖房が余計に回り燃費も悪くなることとなります。

住宅において最近ではようやく”省エネ適合義務化”としてZEHの義務化を掲げ2025年に国も動き出すようです。

しかしそのZEH基準値もまだまだ断熱基準は緩やかで、私のいる岩手県花巻市は3地域でUA値も0.5W/㎡K程度でクリアです。


地域区分
ZEH基準(UA値)0.40.40.50.60.60.60.6-

しかもその中にはなぜか気密の基準はなく、断熱基準ばかりです。

それだけでも今までよりはかなりマシになりますが、2050年にはより厳しい数値になることは間違いありません。

寒い日にジャンバーやコートを着て前のボタンを外していると、寒い思いをすることは誰しもがわかっていることです。

寒いのであれば ボタンを留めて気密性を高めることで 外気の侵入を防げば良い。

こんな簡単な理屈ですが不思議なことに、現在の住宅では”気密”については一切触れられておりません。

私が感じることは前述の『気密をやらない理由』で書いたような理由で何らかの大きな圧力が掛かっており、触れることができない!そんな気がします。

今の状況や大手さんの商品群を見ても意外と当たっていると思います。

私は建築中の建主さんをはじめ、他にも 一般の方にこれから家を建てる方に将来ある子供たちに正しい知識と気密の重要性はもちろんですが、気密測定結果表の見方や測定するための意味など 詳しく説明しております。

私は2008年よりジョイ・コス住宅システムの販売元である株式会社ジョイ・コスに勤務し、以降高気密高断熱住宅に関わってきて、1000棟を超える住宅の気密性能向上に携わってきました。

それでも 私のような”小さな会社の代表者”より CMで毎日流れている大手企業様の営業マンの言葉を信用されることが多のが現実です。

それでも後悔する人を減らすため、最近では私と同じ志を持つ地元で頑張っている同業者(ジョイ・コス住宅システムを取り扱っているメンバー)たちと全国に『気密隊』を結成しました。

私は『気密社長』として、本州で一番冬が寒いと言われている岩手で気密性がいかに重要なのか、広めていきたいと思います。

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